こんにちは!
今回は、IBM i のAI戦略と、アプリケーション開発を劇的に変える生成AIツール「IBM Bob」についてお話しします。IBM i の現場が抱えるスキル不足や技術継承の課題を、AIがどのように解決へと導くのか、具体的な活用シーンを交えて解説していきます。
現在、IBM i 事業では大きく分けて3つの柱でAIに関する取り組みを進めています。
IBM Powerのソリューションとの組み合わせ、オープン化のためのパートナー企業様との連携、そして多様な製品を統合したプラットフォームとしての進化です。
特に注目したいのが、アプリケーション開発のサイクルにおいて生成AIを役立てていくというアプローチです。
今後は運用面までAIの力を借りて、システムの運用管理がより楽で効率的になるようなソリューションも展開していく予定です。
背景には、IBM i ユーザーの皆様が抱える深刻な課題があります。
最新のアンケート結果によると、懸念事項の1位に初めて「IBM i のスキル不足」が挙げられました。
次いで、サイバーセキュリティ、システムのモダナイゼーションと続きます。
>参考|2026 IBM i Marketplace Survey Results | Fortra
システムに長く従事されている技術者や開発者の方々の高年齢化は、どうしても避けられない現状です。新規採用をしたとしても、大学でRPGを学んでくる方はほぼいらっしゃらないため、入社後の育成が不可欠になります。
ベテラン技術者が退職してしまう前に、彼らが持つ貴重な経験や知見をしっかりと次世代へ伝えていかなければなりません。
技術継承がうまく進まないという焦りを感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで、このスキル不足という課題に対して大きな助けとなるのが、今回ご紹介する「IBM Bob」なのです。
IBM Bobの最大の強みは、要件定義などの上流工程から実際の下流工程まで、アプリケーション開発のライフサイクル全体を通じて開発者と伴走できる点にあります。
単なるコード生成にとどまらず、フェーズに合わせて様々なサポートをしてくれる頼もしい相棒になります。
一般的な生成AIを利用して、手作業の何十倍ものスピードでドキュメントが完成する驚きを経験された方も多いと思います。
IBM Bobはそうした圧倒的な生産性の向上を、開発のあらゆる工程でもたらしてくれます。
また、企業ユーザー向けに作られていることも重要なポイントです。
RPGやCOBOLといった企業向けの言語と非常に親和性が高く、CLやDDSなどIBM固有の世界にもしっかりと入り込めるように設計されています。
今後はIBM i 向けの拡張機能もさらに充実していく予定です。
そして、IBM Bobならではのユニークな特徴が「人との対話」を前提としている点です。
一般的な生成AIは指示に対して一方的に答えを出力しますが、IBM Bobは処理の途中で「このファイルを読みたい」「こういう進め方で良いか?」と人に確認を求めてきます。
人を巻き込みながら安全かつ正確に作業を進められるのが大きな魅力でしょう。
さらに、開発の状況に応じて適切なLLM(大規模言語モデル)を自動的に選択し、最適な回答を引き出すための複数の「モード」を備えています。
これらのモードを駆使することで、幅広い開発業務に柔軟に対応することができます。
ここからは、実際の開発ライフサイクルの中でIBM Bobがどのように活躍するのかを見ていきましょう。現場の目線から見ても、以下の3つの利用シーンは非常に強力です。
仕様の作成と新規プログラムの生成
プランモードを活用し、要件を元にBobとやり取りをしながら仕様を固めていきます。
そして、最終的なソースコードの生成からテスト支援までを一貫して行います。
リファクタリング(現代化)
古い固定フォームのRPGをフリーフォームに変換したり、長大で複雑なソースコードの一部を切り出してサービスプログラム化したりすることができます。
外部のAPI連携がしやすいコンポーネントに作り変えることで、システムの保守性や拡張性が飛躍的に向上します。
IBM Bobは単に作って終わりではなく、本番環境へのデプロイやその後の保守管理までしっかりとサポートしてくれます。
散らばったロジックを整理し、修正しやすい環境を整えることで、日々のメンテナンス業務も格段に楽になるかと思います。
今回はIBM Bobを活用したIBM i のAI戦略とアプリケーション開発について書きました!
皆さんの現場でも、開発の生産性向上や属人化の解消に向けて、IBM Bobのような生成AIの活用を検討してみてはいかがでしょうか?
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