IBM i(AS/400)の運用や開発において、「生成AIを活用した業務効率化」や「VS Code等を活用した開発環境の刷新・高度化」 を検討されている企業担当者様も多いのではないでしょうか。
2026年6月24日、IBM Bobのアドオン製品として 「IBM Bob Premium Package for i(PP4i / PPi、以下「PP4i」)」が新たにリリースされました。
本製品を活用することで、IBM i 環境におけるコード生成、データ構造の解析、開発業務の自動化といったAIアシストが実現します。
本記事は2部構成のうちの第1部、PP4iの「導入編」です。PP4iの基本概念から前提条件、実際のインストール手順、そしてIBM iへの接続設定までをわかりやすく解説します。
PP4iとは、IBM Bobの生成AI機能をIBM iの開発環境向けに拡張、自動化・効率化するための専用アドオンパッケージです。
VS Codeの定番拡張機能である「Code for IBM i」や「Db2 for IBM i」(IBM i Development Packに含まれる拡張機能群)の接続基盤を活用し、IBM iへのシームレスなネイティブ接続を実現します。
※Code for IBM i の詳細な操作方法については、i Magazineの解説記事 などの専門サイトも併せてご参照ください。
セットアップを開始する前に、以下のバージョン条件を満たしているか確認が必要です。
IBM Bob IDE:バージョン 2.0.0 以降
IBM Bob Premium Package for i 拡張機能:バージョン 1.0.0 以降
※バージョン要件はアップデートに伴い変動する可能性があります。作業前に必ず公式動作環境ページの最新情報をご確認ください。
それでは、実際の導入手順を順番に解説します。
購入手続きの完了後、システムの管理者宛に通知が届きます。
ユーザーはまずは管理者にアドオン機能の割り当て(割り振りの権限付与)を依頼してください。
割り当て完了後、ユーザー側の管理画面(Admin)にて上記のようにライセンスが正常に適用されているかを確認します。
※ライセンスの適用については、弊社がQiitaで公開している解説記事 『IBM Bob Premium Package for i のライセンス適用』 でも詳しくご紹介しています。あわせてご参考ください。
ライセンス適用後に「IBM Bob IDE」を起動すると、PP4iのインストール確認ダイアログが自動で表示されます。
※ポップアップが表示されない場合は、画面左側のアクティビティバーから拡張機能アイコンを開き、「Premium Package for i」と検索して手動インストールすることも可能です。
インストール実行時、前提となる既存拡張機能のバージョン不足により、以下のような警告ダイアログが表示される場合があります。
例えば、上記の画像のように、過去にインストールした「Db2 for IBM i」のバージョンが条件を満たしていない場合、最新化を促すメッセージが出力されます。 その場合は、ダイアログ内の [View Extensions](拡張機能を表示) ボタンをクリックし、対象の拡張機能を最新バージョンへアップデートしてください。
前提コンポーネントのアップデート完了後、改めてPP4iのインストールを実行します。
エラーなく処理が完了すれば、PP4iの導入は成功です!
▷ 注意点
Testツールを利用する場合は、接続先のIBM i側に別途「RPGUnit」を導入しておく必要があります。
(Code for IBM i の接続設定にある「Components」タブ >「Install component」から導入可能)
PP4iの各種機能を動作させるには、「Code for IBM i」を通じてIBM i本体へSSH接続されている必要があります。
特に以下の条件に当てはまる場合は、アクティビティバーの IBM i アイコン から新規接続先の設定を行ってください。
IBM Bobのインストール時に、既存のVS Code設定(接続情報など)を引き継がなかった場合
「Code for IBM i」を初めて使用する場合
接続設定が完了すれば、PP4iを活用したAI開発環境の準備はすべて完了です!
第1部となる本記事では、IBM Bob Premium Package for i(PP4i)の概要からインストール、IBM iへの接続設定までを解説しました。
次回の第2部「動作確認編」では、いよいよ本パッケージのコアとなる以下の内容を徹底検証します!
公式紹介ツールの実演(Read / Execute 機能の実際の動き)
プロンプト実行時のトークンおよび「Bobcoins」消費量のリアルな検証
次回記事もぜひチェックしていただき、IBM i開発の効率化にお役立てください!
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