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IBM i(AS/400)開発に生成AIの力を組み込むアドオン製品 「IBM Bob Premium Package for i(以下、pp4i)」。
過去の記事、第1部「導入編」 、第2部「Read・Execute編」 、第3部「Edit編」とご紹介してきましたが、第4部となる本記事では、開発プロセスで不可欠な 「Build(コンパイル)機能の動作確認」 をお届けします。
Editツールで編集したQSYS上のソースメンバーやIFS上のストリームファイルに対して、IBM Bob(以下、Bob)からチャット指示でコンパイルを実行できるか、その設定と検証手順を解説します。
1. コンパイル実行の全体フロー
Bobを活用したコンパイル処理は、「Code for IBM i」のアクション設定やライブラリ・リストを参照して実行されます。QSYSおよびIFS(ストリームファイル)それぞれのコンパイルフローは以下の通りです。
ソースコード(QSYS)の場合のフロー

ストリームファイル(IFS)の場合のフロー

参考)Bob Docs

2. 動作確認④:Build(事前設定〜コンパイル実行)
コンパイルを行うにあたり、事前の「アクション設定」「ライブラリ・リスト設定」、および「新規タスクの起動」を順に行います。
ステップ①:アクション設定(Actions)
まずはコンパイルコマンドやオプションを設定します。
- 「Code for IBM i」の接続先アイコンにカーソルを合わせ、表示されるメニューから [Actions] を選択します。
左側メニューに 「ENVIRONMENT」 が表示されます。
- 直下の 「Member」 や 「Streamfile」 をクリックすると、対象のソース種別ごとに実行コマンドの選択や追加オプションの設定が行えます。


※アクション設定の詳細情報
コマンド選択やオプション設定の詳しい手順については、解説記事『Code for IBM iのアクション設定』も参考にしてください。
ステップ②:ライブラリー・リスト(USER LIBRARY LIST)設定
コンパイル時に参照するライブラリの順序を設定します。
- 左メニューの 「USER LIBRARY LIST」 にある 「+」 をクリックします。

- 追加したいライブラリ名を入力し、Enterキーを押します。

- ライブラリが追加されたら、必要に応じて上下矢印ボタンで優先順序を調整します。

ステップ③-1:新規タスクの開始 ~ ソースコード(QSYS)のコンパイル実行
準備が整ったら、QSYS上のソースコードのコンパイルを実行します。
- チャット欄またはタスクメニューから 「+ New Task」 をクリックし、「New task in library List」(ステップ②で設定したライブラリリスト)を選択します。

- 開発モードとして 「IBM Developer」 を選択した上で、Bobに対象ソースのコンパイルを依頼します。

検証結果:
・コンパイル処理が正常に完了しました。
・画面下部に表示されるコンパイルリスト(スプール出力)からも、エラーなくオブジェクトが作成されたことを確認できます。
ステップ③-2:新規タスクの開始 ~ ストリームファイル(IFS)のコンパイル実行
続いて、IFS上のストリームファイルのコンパイルを実行します。
- 「+ New Task」 をクリックし、接続ユーザーに紐づけられた 「Home Directory」 を選択します。

- ストリームファイルの場合、作成先となるオブジェクト・ライブラリをカレントライブラリとして指定する必要があります。「USER LIBRARY LIST」 からカレントライブラリを変更します。

- 開発モードとして 「IBM Developer」 を選択し、Bobにコンパイルを依頼します。

検証結果:
・QSYS同様、コンパイルが正常に成功しました。
・下部のコンパイルリストからも処理結果を正確に確認できました。
3. まとめと検証時のワンポイントアドバイス
今回の検証により、適切なワークスペースや環境設定(タスク)を選択することで、BobがCode for IBM iのアクション設定やライブラリ・リストを正確に参照し、チャット指示だけでスムーズにコンパイルを実行できることが確認できました。
安全な検証のために:サンドボックス環境の活用がおすすめ
Edit(編集)やBuild(コンパイル)ツールは、IBM i上の実際のソースコードやオブジェクトに対して直接更新・作成を行います。
そのため、本番環境や共有開発環境で直接テストを行うのはリスクが伴います。今回の検証においても、PVS上の検証用環境を利用していたため、既存環境へ影響を与えることなく安心して各種機能を試すことができました。
これからpp4iやIBM Bobの検証・導入を進められる企業様は、ぜひ安全にテストが行えるサンドボックス(検証専用環境)のご利用をご検討ください。
IBM i のAI活用・開発環境構築なら「PVS One」におまかせください
本記事でご紹介した「IBM Bob Premium Package for i(pp4i)」の導入や実機検証をご検討中の方に朗報です。
クラウド型IBM i サービス「PVS One」をご利用中(またはご導入)であれば、IBM BobのライセンスをPVS Oneのサブスクリプションから消化・充当することが可能です。個別でのライセンス管理の手間を減らし、スムーズにAI開発環境を整備いただけます。
さらに、安心してBobの編集・コンパイル機能を試せるサンドボックス環境「PVS One for AIエージェント」や、IBM iとAIサービスを連携させる「API-Bridge for AIエージェント」の無償利用特典もご用意しています。
IBM iのAI活用や開発環境の効率化・検証環境についてご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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