AI クラウド # IBM Cloud # 生成AI # PVS One # RPG # IBM i (AS/400) #IBM Bob

こんにちは!
今回は、IBMが提供するエンタープライズ向けAIツール「IBM Bob」を、IBM i (AS/400)の世界でどう活用していくべきかについてお話しします。
長年使い続けられてきた基幹システムの「ブラックボックス化」という大きな課題に対し、生成AIがいかに強力な助っ人になり得るのか。その具体的な実力と、導入にあたって私たちが解決すべき技術的な壁について解説していきます。
IBM i が抱える「資産継承」と「ブラックボックス」の課題
IBM i というプラットフォームは、一度書いたプログラムが数十年経ってもそのまま動き続けるという、極めて高い資産継承性を持っています。
しかし、そのメリットの裏返しとして、40年以上前のプログラムが中身のわからないまま「ブラックボックス」として動き続けている現状があります。
安定して動いているからこそ、中身を触るのが怖くなってしまう。そんな悩みを持つユーザーの方々にとって、この「IBM Bob」は、ようやく現れた「IBM i に本当に役立つ生成AI」だと確信しています。
IBM Bobの実力:5分でRPG IIIの解析から仕様書作成まで
私たちが実際に検証したところ、IBM Bobの解析能力には驚かされました。
例えば、あえてコメント行をすべて削除した「RPG III」のソースコード10本と関連するDDSを読み込ませてみたところ、わずか1分足らずでアプリケーションの内容を的確に説明してくれました。
さらに、そこから仕様書やフローチャートの作成を指示すると、わずか5分ほどでアウトプットが出てきます。
どんなに優れたプログラマーであっても、初見のソース10本を5分でここまで理解し、ドキュメント化することは不可能です。
-
ソースコードの論理的な解析
-
Markdown形式での仕様書作成
-
業務フローやフローチャートの生成
-
ユーザーガイドの作成
こうした作業をAIに任せることで、開発者はより本質的な業務に集中できるようになります。
【動画|デモ】IBM BobでのIBM i (AS/400) のコード解析と開発支援
>>https://youtu.be/XWHSn2t6nwU
現場で直面する「接続性」と「セキュリティ」の壁
一方で、IBM Bobを実際の業務環境で使うには、まだいくつかのハードルが存在します。
現在、IBM BobはVS CodeなどのローカルIDE上で動作しますが、IBM i 特有の「DBメンバー管理」や「CL・DDS」といった特殊な領域との接続は、技術的にまだ発展途上な部分があります。
また、セキュリティのリスクも無視できません。
基幹システムであるIBM i に対して、AIが何でも操作できる権限(*ALLOBJなど)で直接アクセスすることは、ガバナンスの観点から非常に危険です。
「可能性は感じているけれど、どうやって安全に繋げばいいのか」という点が、多くのユーザーにとっての課題となっているのです。
MONO-Xが提供する解決策:MCPサーバーとサンドボックス環境
私たちMONO-Xは、これらの課題を解決するために、イグアス様と共同で2つのソリューションをリリースしました。
<詳細はこちら>
https://mono-x.com/news/20260226-mono-x-iguazu-ai-agent-development-park-for-ibm-i-with-ibm-bob/
一つは、AIとIBM i の中間に立ってデータの受け渡しをコントロールする「i-Cross API for AI エージェント」です。
これはMCP(Model Context Protocol)サーバーとして機能し、AIに見せる範囲を明確に制限することで、安全な接続を実現します。
もう一つは、クラウド上で自由にBobを試せる「PVS One for AI エージェント」というサンドボックス(箱庭)環境です。
本番環境に影響を与えることなく、自分たちのライブラリをクラウドへリフトして、AIによる解析を存分に試していただける環境をご提供します。
まずはこの1〜2年で、IBM Bobを使って既存資産の「ブラックボックス」を解消し、正しく管理できる状態にすること。
それが、IBM i を使い続けるにせよ、オープン系へ移行するにせよ、これからのIT戦略において最も重要な一歩になると考えています。
まとめ
今回はIBM i におけるIBM Bobの活用について書きました!
本記事のポイントは以下の通りです。
-
IBM Bobは、古いRPG資産の解析やドキュメント化において圧倒的なパフォーマンスを発揮する。
-
AIにすべてを任せるのではなく、開発者を助ける「システムアドバイザー」として活用するのが現実的。
-
直接接続のセキュリティリスクを回避するためには、MCPサーバーやサンドボックス環境の活用が鍵となる。
皆さんも、まずはその実力を体感してみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました!それではまた!
※本記事は、「IBM i Bootcamp 2026 Spring」にて開催されたセッション「IBMで Bob登場!生成AI×IBM i 開発が次のステージへ」
(登壇:MONO-X 菅田 丈士)の内容をもとに、編集部が作成しました。
イベントの詳細は以下よりご覧いただけます。
【東京|3月3日(火)開催】IBM × Anthropic(Claude)提携 で始まる AI解析・コーディングの波 – IBM i Bootcamp 2026 Spring
【お知らせ】
最新記事の通知や配信をご希望の方は、ぜひ下記フォームよりメールマガジンにご登録ください。
[メルマガ登録フォームはこちら]
>>PVS Oneに関するお問い合わせはこちら
株式会社MONO-X公式サイト
株式会社MONO-Xへのご相談・お問い合わせはこちら