先日、IBMより最新プロセッサー「IBM Power11」が発表されました。AI活用とハイブリッドクラウドに最適化されたその圧倒的な性能は、長年IBM i を利用してきた企業のIT戦略に、新たな選択肢をもたらします。
このニュースに触れたIBM Powerユーザーの皆様は、様々な想いを巡らせていらっしゃるかもしれません。「ついに新しい世代が来たか」「自社のシステムは、これからどうしていこうか」と。
私たちは、この「Power11の発表」を、システムの入れ替えを迫るプレッシャーとしてではなく、自社のIBM i 資産の価値を再確認し、改めてこれからを考える絶好の『きっかけ』として捉えるべきだと考えています。
以前、弊社のブログで「IBM Power9の保守サービス終了」についてお伝えしました。2026年1月に迫るこの節目は、今も多くのお客様にとって重要な課題です。
Power11の登場は、この流れをさらに加速させます。Power9ユーザー様はもちろんのこと、現在Power10をご利用のユーザー様にとっても、自社のサーバーが「一世代前」のモデルになったという事実は、将来のIT戦略を再構築する良いタイミングと言えそうです。
次期インフラを検討する際、その選択肢は大きく二つあります。一つは従来通りのハードウェアリプレース。そしてもう一つが、今や多くの企業にとって標準的な選択肢となった、IBM Power Virtual Server (PowerVS) への移行です。
クラウド移行のメリットは、単に「ハードウェアを持たなくて済む」ことだけではありません。
常に最新の環境へ:Power11のような最新技術がクラウドで提供されれば、多額の初期投資をすることなく、必要な分だけすぐに利用を開始できます。
コストの最適化:Power11は非常に高性能です。クラウドなら、その性能を最大限に活かしつつ、自社のワークロードに合わせた最適なリソース(CPUコア数やメモリ)だけを利用することで、無駄なコストを徹底的に排除できます。
ビジネスへの集中:サーバーの維持管理、保守、障害対応といった運用業務から解放され、本来注力すべきビジネス価値の創出やデータ活用にリソースを集中できます。
長年、企業の基幹を支えてきたIBM i 。その安定性・信頼性はそのままに、クラウドの俊敏性と柔軟性を手に入れる。Power11の登場により、その理想的な環境が、より現実的な選択肢となります。
もちろん、IBM i のクラウド化は簡単な道のりではありません。性能は本当に足りるのか、コストは適正か、移行はスムーズに進むのか、といった不安は尽きないものです。
私たちのIBM Cloud 利用支援サービス『PVS One』は、そうしたお客様に伴走するパートナーです。一方的にクラウド移行をお勧めすることはなく、まずお客様の現在の環境を丁寧に分析し、本当にクラウドがお客様にとって最善の選択肢なのかを一緒に考えます。その上で、もしクラウドが最適解であるならば、Power11世代の性能を見据えた最適なサイジングのご提案から、スムーズな移行支援、そして移行後の安定運用までを責任を持ってサポートします。
Power11の登場は、数年に一度の大きな変化の波です。この機会に、貴社のIBM i がこれから先もビジネスと共に成長していくための道筋を、一度ゆっくりと考えてみませんか。将来的なAI活用やハイブリッドクラウド戦略を見据えたとき、Power11を搭載したPowerVSはそのための強力な基盤となります。
クラウドへの移行がその選択肢の一つとなりうるか、まずはお話をお聞かせいただくことから始めさせていただければ幸いです。
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