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“止まらないIBM i 環境”を支えるPVS One 「X2 Gateway」の真価とは

作成者: admin|Oct 29, 2025 3:58:44 AM

MONO-Xの強みや独自サービスをご紹介する連載ブログがスタートしました。
第3回となる今回は、IBM i 環境におけるクラウドとオンプレミス間の接続課題を解決するPVS One『X2 Gateway』の真価について深掘りします。

企業のクラウド移行が加速するなか、オンプレミスとクラウドをどう安全かつ効率的につなぐかは、多くのIT部門が直面する共通課題です。
特にIBM i 環境をクラウド化する際には、IBM Cloud環境へのVPNや閉域接続のコスト、BCP対策としての二重回線化、通信経路の冗長化といった複雑な設計が必要になります。

そこで登場したのが、MONO-Xがご提供するPVS Oneの『X2 Gateway』です
1台のゲートウェイでアクティブ−アクティブ通信を実現し、クラウドとオンプレミスの境界をシームレスに接続することで、コストを抑えながら高可用性と運用のシンプル化を両立します。

本記事では、そんな『X2 Gateway』が解決する課題と、導入効果をわかりやすく解説します。

 

クラウド利用が一般化する今、オンプレミスとクラウド間の通信設計は企業ネットワークにおける重要テーマです。
特にIBM i などの基幹システムをクラウドと連携させる場合、次のような悩みがつきものです。

  • 回線を二重化、あるいは他拠点接続化するとコストが倍増する
  • VPNや閉域接続の設定・保守が複雑
  • ネットワーク関連の管理が煩雑

こうした問題は、クラウド移行後の運用コストを押し上げ、結果的にBCP対策が形骸化してしまう原因にもなっています。

 

PVS Oneの「X2 Gateway」は、これらの課題を根本から見直すために設計されたデュアル・アクティブ通信ゲートウェイです。
その最大の特長は、「2本の回線を同時にアクティブ利用できる」こと。

これにより、単なる冗長構成ではなく、次のような効果を実現します。

  • アクティブ−アクティブ通信で常時負荷分散
  • 通信断時も即時切り替え、セッション維持で業務継続
  • 通信帯域についてコストメリットがある

既存のルーターやセキュリティポリシーを大きく変更する必要もなく、段階的なクラウド移行にも対応します。

主な特徴は以下の通りです。

 

従来のIBM Cloudで利用されているVPN for VPCとの比較

 

X2 Gatewayの真価は、通信を二重化するだけではありません。
企業のネットワーク運用を支える多層的な機能群が、“止まらない”だけでなく“賢く運用できる”ネットワーク基盤を実現しています。

(1)ネットワークコネクションの柔軟性

  • DL2対応閉域網に対応し、セキュアかつ高品質な通信を確保。
  • 主要ベンダーのオンプレゲートウェイ(FortiGate / Cisco / NEC)との連携が可能。
    → 既存設備を活かしながら段階的にクラウド連携を進められます。

(2)ネットワーク設定・管理の自動化

  • Controllerによる集中管理・プロビジョニングで設定を自動化。
  • WEB管理画面でステータス表示・トラフィック分析が可能。
  • アラート通知や統計メールにより、障害予兆をいち早く検知。
    → 運用担当者の手作業を最小化し、“見える運用”を標準化。

(3)ネットワーク機能の拡張性

クラウドリフトとクラウドシフトを組み合わせたアプローチは、「リフト&シフト」と呼ばれます。

  • ルートベースVPN / 動的ルーティング(BGP)に対応。
  • スタティック/トラッキングルーティングによる柔軟な経路制御。
  • ポリシーベースルーティング(PBR)で入出方向のトラフィック制御を細かく設定可能。
    → マルチクラウドや多拠点構成でも、効率的な経路最適化が可能。

 

X2 Gatewayは、単に冗長化を実現する装置ではなく、「ネットワークの安定性 × 運用の利便性 × 拡張性」を一体で提供するゲートウェイです。
企業ネットワークの複雑化が進む今、“2本の回線を賢く使いこなすだけでなく、ネットワーク全体を見渡せる設計思想こそが、X2 Gatewayの本質的な価値です。

貴社のIBM i 環境を「止めない」、そして「最適に運用する」ために、この『X2 Gateway』が強力な支えとなることでしょう。

クラウドとオンプレミスの安全かつ効率的な接続、BCP対策の強化、運用コストの最適化にお悩みではありませんか? MONO-Xは、貴社の具体的な課題に対し、『X2 Gateway』を活用した最適なソリューションをご提案いたします。

詳細資料のご請求や、個別のご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。 経験豊富な専門家が、貴社のビジネスを『X2 Gateway』で力強くサポートいたします。

 

連載第1回の記事「PVS環境でのバックアップをより柔軟にーDR、システム移行でも活用できる「PVS One R2」とは?」は こちら

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